4cm-4cm

Wood|木

Image | イメージ

Material | 素材

歴史

古くから建築等に使われる。日本人には馴染み深い素材である。

種類

葉の違いで「針葉樹」と「広葉樹」に分けられる。

<針葉樹>まっすぐで、加工しやすい。マツ、スギ、ヒノキ、イチョウ

<広葉樹>重くて硬く、木目に変化がある。ナラ、ブナ、ケヤキ、カエデ

組織の特徴

切断面の中心部分を心材(赤身)、樹皮に近い部分を辺材(白太)と呼び、一般的に心材部分は濃い色をしている。心材は 辺材より耐朽性がある。辺材は変形が大きいために十分な乾燥が必要となる。

木目

<柾目>丸太の中央方向に切断した、木目が平行な縞模様のもの。反り、収縮の変形が少ない。

<板目>丸太の中心からずれて切断した、不規則な曲線の模様の木目。収縮、変形が起きやすく、反りやすい。

※装飾的に価値のある文様を「杢(もく」と言う。虎班杢、鳥眼杢等。

木材の分類

<無垢材>1本の木から必要な寸法を切り出した木材。

<集成材>ある程度の板材(ラミナ)を強度、外観上の欠点を取り除いて集積、接着したもの。割れや狂いが起こりにくい。

<合板>薄い板(ベニヤ)を奇数枚重ねて接着した木材。板の重ねは繊維の方向を縦横と交互にすることで狂いを防ぐ。広い板面が得られ、収縮や膨張が少ない。繊維の方向を揃えて曲げることを前提とした単版積層材(LVL)もある。化粧合板/合板の表面に塗装、または薄い木材を貼ったもの。突板合板(天然化粧板)/天然銘木を薄く張り合わせたもの。プリント合板/木目を印刷したプラスチックを貼付けたもの。ポリエステル樹脂化粧板/チタン紙や原紙の上にポリエステル樹脂を塗装したもの。

<木質ボード>小さな木片や繊維を接着剤等で固めたもの。木片を使ったパーティクルボード、ウエハーボードや繊維を使ったインシュレーションボード、MDF、ハードボード等。方向性のない狂いの少ない面が作れる。

木材の種類と用途

ヒノキ(檜)

木肌が美しく、仕上げ方によって独特の光沢が出る。また香りが好まれる。シロアリや木材腐朽菌に対する耐朽性が強い。家屋や神社、彫刻に使われる。

スギ(杉)

北海道南部以南の日本全土にある。独特の香りを持ち、酒樽、箱、建築材、家具等に使われる。

マツ

アカマツとクロマツは重く硬い。樹脂(ヤニ)が含まれる為に粘りがあり、耐久性に優れる。

パイン

軟らかく、加工しやすい。安価

ナラ・オーク

硬く、狂いが少ない。木目がはっきりとして美しい。家具や床材

ブナ・ビーチ

白色で弾力性がある。伐採後すぐに処理をしないと腐朽しやすい。割れや狂いが起きやすい。(乾燥技術で解決されつつある)家具、玩具、日用品

ケヤキ

木目が美しく、重厚で磨くと光沢が出る。家具、彫刻

キリ

日本の木材では一番軽く、軟らかい、成長は早く短期間で木材になる。調湿性があり、割れや狂いが少ないく密閉度の高いものができる。家具、タンス、琴、下駄

クスノキ

強い樟脳(しょうのう)の香りがあり、防虫効果がある。タンス、楽器

タモ・アッシュ

肌目は粗いが優しい肌色と綺麗な柾目を持つ。家具には加工しやすい軽くて軟らかいもの、運動用具には比重の高い重硬ものが利用される

クルミ・ウォールナット

木目が美しく、狂いが少ない。硬く強く、衝撃にも強い。加工はしやすく着色性にも優れ、高級感がある。家具、内装材、楽器

カエデ・メープル

硬く、緻密で割れにくい。色は白く独特の光沢を持つ。摩耗に対して強い。建築材、家具、ボーリングのレーン、ダンスホールの床

チーク

表面にロウのような感触があり、耐朽性がある。硬く加工性が良い。甲板、家具


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