石(stone)は、岩石(rock)が摩耗で小さくなった鉱物の集合体。 岩石(rock)は、マグマが冷えたり、堆積物が続成作用を受けて固結または既存の岩石が変成作用を受けたものである。 一般には「石」、「岩」とほぼ同義に使われ、石は小さな岩石片であり、岩は大きな岩石塊のことを指す。 また、医学において、内臓にできるもの(結石)を石という。胆石 トランジスタや集積回路(IC)のことを「石」と呼ぶこともある。 硬いという性質から変化の少ないものと捉えられる。、言い伝えや物語において神話性を持つことも多い。特に宝石などの特殊な石には神秘的な解釈がされることがある。 日本の神社には、通常の神とは別に石が祀られていることが多い。また地理的な象徴とされる場合もある。その性質から永久不変の存在と考えられ永遠性の象徴として崇められ、こういった思想が原始宗教と結びついていったとも考えられている。 石仏などの石の風化は文化財保護の上の課題になっている。 トランジスタが実用化された当時、機械時計の性能を表すのに、歯車の軸受けに使われる宝石(ルビーなど)の数を示してに呼んでいた。 現在でも古くからパーソナルコンピュータ(PC/AT互換機)などを扱っていた人の間で、隠語としてCPUやGPUなどを石と称する場合がある。 石は、古代から狩猟のみならず戦闘における武器や兵器としても用いられてきた。 また石を用いた建造物やモニュメント、美術作品も数多く存在する。 囲碁では盤上に打つものとして、白黒の碁石を用いる。このうち、黒石は那智黒石という石から作られているが、白石はハマグリの貝殻から作られているほか、白黒ともにプラスチックや硬質ガラスなど、他の素材で作られることもある。布石、定石や捨て石といった語は、石を使う囲碁の用語として生まれ、のちに転用されたものである。 また、カーリングには花崗岩で作られた「ストーン」が用いられる。
成因別に3種類に大きく分けられる。
<火成岩> マグマが冷え固まったり、火山活動で他の岩石などと混ざって固まったもの。
<堆積岩> 水底や陸上に堆積したものが固結したもの(続成作用)。
<変成岩> いったんできた岩石が熱や圧力をうけて構成鉱物や内部構造が変化したもの(変成作用)。
この他、岩石が熱水などで変質作用を受けて出来た変質岩がある
<大谷石> 大谷石(おおやいし)は軽石凝灰岩の一種。栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材。柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵などの建材として使用されてきた。
耐火性にすぐれている。 石の重量が軽い。 石質が柔らかいため、加工が容易である。
主に住宅・倉庫(石倉)・防火壁・貼石・石塀・門柱・敷石・石垣・土止め石(擁壁)等、建築素材として使用される。 宇都宮カトリック教会(通称:松が峰教会)。 20世紀建築の巨匠フランク・ロイド・ライトが建築 した旧帝国ホテル。坂倉準三設計の神奈川県立近代美術館。 その耐火性・蓄熱性の高さからパン釜やピザ釜等、石釜の構造材としても用いられる。
花崗岩類 御影石(兵庫県)、羽黒青糠目(茨城県)、真壁小目(茨城県)、万成石(岡山県)、北木石(岡山県)など。 蛇紋岩 安山岩類 鉄平石(長野県)など。 凝灰岩類 大谷石(栃木県)、秋保石(宮城県)、札幌軟石(北海道)、日華石(石川県)、笏谷石(福井県)など。 砂岩 粘板岩 スレート。 石灰岩・結晶質石灰岩 大理石、石灰石。 結晶片岩 三波石(群馬県)など。 ピラミッド(エジプト、他)、タージ・マハル(インド/全て大理石) ソールズベリーのストーンヘンジ、イースター島の巨石彫刻群、アテナイのパルテノン神殿やエピダウロスの円形劇場、ペルーのマチュ・ピチュ、中南米ユカタン半島全域に存在するマヤ・アステカ遺跡群、カンボジアのアンコールワット、ヨーロッパ各地の大聖堂、各地の城砦建築などがあげられる。 ギリシャ建築、
接合材はローマ時代以降に使用され始めました。 火山灰に水と消石灰を加えた古代のセメントで「ローマンコンクリート」と呼ばれています。 セメントを人類が使用した最も古い建築物は、エジプトのピラミッドといわれている。これに用いられたセメントは焼石膏である」となっています。 http://www.herz-chemical.co.jp/per3.htm
石工(いしく)とは、石材を加工したり組みたてたりする職業のこと。人類文明の初期からある職業のひとつとして知られる。 ヨーロッパでは伝統的に近世までは彫刻家と石工の区別がなく、両者は同じギルド(職業組合)に所属した。 現在では、他の新技術に押されており、石工の登場する範囲はだいぶ狭くなった。しかしながら、墓石を含む記念碑類・石灯籠をはじめとする宗教的設備・各種の屋外装飾品類などでは石の細工品、そしてそれを製造する石工は、確固たる地位を維持している。 日本では、比較的地震が多いという土地柄、建築物の分野では、あまり普及しなかった。しかし土木的分野では古くより使われてきた。城における堀の垣などにはほとんど例外なく石垣が使われてきたし、近世以降には石造のアーチ橋も建造されてきた。現代では、土止めの壁や橋梁類は、コンクリートや鉄などによって作られることが大半であるが、外装として薄い石板などを化粧板として貼り付けることがある。そして、そういった自然石を使った化粧板などを製造するのも、現代の石工の仕事である。 安土桃山時代に築かれた安土城では、延暦寺の石組みを行っていた職人が動員されたという。 肥後の石工は技術がとても高いと言われ、通潤橋や霊台橋などの歴史的な重要文化財があり、全国の石橋の4割を熊本県が占める。(ちなみに霊台橋のある美里町には、3333段の日本一の石段がある。)他にも、熊本城の武者返しと呼ばれる、美しい扇勾配を持つ石垣などから、当時の技術の高さを垣間見ることができる。 使用する石材は主に花崗岩が多いが、多くは近場で採取できる石材を使うことが多かった(銘石などとして特定の石がもてはやされるようになるのは、一般的には、輸送上の問題が解決された近代になってからである)。また、石を組み上げる技術は、最高レベルでは石と石の間に紙が通らないと言われるほど精巧なものであった。